2021年グローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・アワード


2021年3月

Opensignalは消費者のモバイル・エクスペリエンスを分析する独立したグローバル基準を有しています。弊社の商業レポートはモバイル・ネットワークにおいて消費者が実際に 体感している経験を理解する為の決定的なガイドとなるでしょう。

独立
実際世界のエクスペリエンス
科学的分析
著者
Sam Fenwick
上級アナリスト

主な分析結果

SoftBankおよびオランダのT-Mobileがビデオ・エクスペリエンスの世界的勝者

日本のSoftBankとオランダのT-Mobileでのユーザーはそれぞれ79点および78.8点と統計的に同点の最高のエクスペリエンスでした。他のオランダのオペレーターもKPNで健闘し、オランダのTele2とVodafoneがビデオ・エクスペリエンスの世界的リーダーとして評価されました。

オランダのVodafoneとSoftBankがモバイル・ゲーム・エクスペリエンスで群を抜く

マルチプレーヤでのモバイル・ゲーム・エクスペリエンスでの初のオペレーターの世界比較では、日本のSoftBankとオランダのVodafoneが、それぞれスコアが82.9および82.3と統計的同点で両オペレーターが世界的勝者となりました。

韓国のLG U+が音声アプリ・エクスペリエンスで世界第1位

このレポートで分析した全オペレーター中、OTT音声エクスペリエンス使用時のユーザー・エクスペリエンスが最高だったのはLG U+のネットワークでした。LG U+はモバイル・エクスペリエンスのこの測定で100ポイント中83.3ポイントを獲得し、前勝者の日本SoftBankより0.3ポイントリードしたのです。日本の全4オペレーターはすべて韓国KTおよびSKテレコムと同様に、音声アプリ・エクスペリエンスの世界的リーダーです。

SKテレコムが全世界のオペレーターの中で最速の平均ダウンロード・スピード・エクスペリエンス

韓国SKテレコム・ネットワーク上のユーザーは、そのますます成熟している5Gネットワークによって、平均74.9 Mbpsという驚くほど速さの全体のダウンロード・スピードを観測したため、韓国SKテレコムをダウンロード・スピード・エクスペリエンスの世界的勝者としました。SKテレコムのスコアは前回の勝者であるカナダのTelusのスコアよりも6.3 Mbps高く、世界平均の23.6 Mbpsの3.2倍という信じられないほどの高さでした。

Swisscomが再びアップロード・スピード・エクスペリエンスの世界的勝者

Swisscomのアップロード・スピード・エクスペリエンス優位性は変わらず、17.2 Mbpsというスコアは、統計的に2位同点だったオランダT-Mobileと韓国LG U+より少なくとも1.4 Mbps (8.6%) 高かったです。Swisscomは、私たちの初のグローバル賞でのアップロード・スピード・エクスペリエンスの世界的勝者であり、未だ負けたことがありません。

LG U+が4G 利用率で圧倒的な世界的勝者

4G 利用率のLG U+のスコアは満点まであとわずか0.3%ポイントでした。この測定基準のグラフの上位は、アメリカのVerizonおよびT-Mobile、それから4Gのみのオペレーター (インドのJioやインドネシアのSmartfren) とともに韓国、日本、オランダのオペレーターで占められています。4Gは古い技術ですが、5Gのノン・スタンドアロン・アクセス (NSA) 使用のため、現在のほぼすべての5Gサービスへの接続に依然として4Gが不可欠なのです。

エジプトのWEとバングラデシュのBanglalinkが5つのカテゴリーすべてで世界で頭角を現している最優秀オペレーター

2019年と2020年の過去半年間の改善率を比較すると、改善率が最も高い上位30のオペレーターが各カテゴリで世界で頭角を現している今年の最優秀オペレーターです。興味深いことに、モバイル・エクスペリエンスのこれらの評価基準5つすべてで世界で頭角を現している最優秀オペレーターが、エジプトのWEとバングラデシュのBanglalinkです。さらにフランスのFree Mobile、Claro Uruguay、コロンビアのTigoおよび、リビアの全国的なオペレーターであるLibyanaとAl-Madarを含む14オペレーターが5カテゴリー中4カテゴリーで世界で頭角を現している最優秀オペレーターとなっています。

留意点

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