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実際の「オン・ネット」楽天ネットワーク・エクスペリエンスを数値で表す

先日弊社が発表した 日本モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス報告書 で、 楽天はアップロード速度エクスペリエンス・アワードを受賞しました。これは新規ネットワーク、特に楽天の自社ネットワークが未だ利用可能ではない地域のユーザーに対して国内のローミング・パートナーであるKDDIにサービスを依存しているネットワークとしては、快挙です。

楽天は自社4Gモバイル・ネットワークを 2020年4月8日 に開始しました。開始から3ヶ月以内に 100万を超える申し込みが楽天モバイル サービスにあり事業を拡大してきました。多くの新規ユーザー加入により、楽天が構築している革新的な新しいネットワーク・デザインに対する需要がより高まりました。

これから、9月30日の 楽天の5G開始 直前の月に、弊社は楽天のアプローチがどれほど上手く大規模にユーザーのニーズを満たしているか、また楽天独自のネットワークを使ったときとローミング・パートナーを使ったときのエクスペリエンスがどう異なるかを分析します。  

Opensignalのモバイル分析では、楽天ユーザーが自社無線ネットワークに接続しているときの方がより良いモバイル・エクスペリエンスを経験していることが分かります。平均アップロード速度エクスペリエンスはオン・ネットでローミング時よりも2.5倍の速度です。18.9Mbpsのオン・ネット平均アップロード速度もまた、既存の通信事業者であるau、ドコモ、ソフトバンクが提供するエクスペリエンスの2倍以上の速度です。 

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同様に、楽天ユーザーの平均ダウンロード速度エクスペリエンスは、ローミング時でたった13.6Mbpsであるのに対し、オン・ネットでは29.0Mbpsです。言い換えれば、楽天無線ネットワーク使用時は、エクスペリエンスは2倍以上の速さなのです。これは、楽天が自社ネットワークの範囲を早く拡大すればするほど、より多くの利用者がより速いエクスペリエンスを楽しみながら時間を過ごすことができ、全体のエクスペリエンスが改善されるということを意味しているのです。 

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最初の四半期の結果では、楽天は 3,432のMICへのコミットメントに対して、4,738の無線基地局を使用した自社のネットワーク運用開始は計画より速いと報告しました。6月の終わりには、楽天は 合計5739の基地局が稼働中であると述べていて それらは楽天の利用者にモバイルサービスを提供し、自社無線ネットワークの範囲を拡大しています。

Opensignalの分析では、この展開の規模が分かります。日本の都市全体において、楽天の無線ネットワークに接続したときに行われた測定の比率がより多くの都市に拡大しているのが分かります。5つの都市で、測定の半分はオン・ネットであり、さらに9つの都市では測定の4分の1以上がオン・ネットです。しかし同時に、各都市で楽天がどのように新しいネットワークを展開してきたかに基づいた違いも見えます。

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いくつかの都市では、他都市よりもオン・ネット・モバイルエクスペリエンスが大幅に向上しているのが分かります。例えば、東京ではオン・ネット平均ダウンロード速度エクスペリエンスの36.6Mbpsは、楽天ユーザーが18.1Mbpsでローミングしている時のエクスペリエンスの2倍以上の速さなのです。多数の他の都市、特に川口、埼玉、船橋、川崎、千葉、京都、横浜、広島で同様に驚異的な増加が見られます。しかしながら、名古屋と大阪では、オン・ネットとローミングのユーザーエクスペリエンスの差はもっと小さいのです。このような都市間の違いは恐らく、各都市に楽天が展開したワイヤレス・スペクトラムの量の違いであるか、もしくは楽天バックホール・ネットワークの質の違いを反映しているのでしょう。

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都市によるアップロード速度エクスペリエンスをみて、ローミングとオン・ネットの接続性を比べると、さらにより明白な傾向が分かります。東京、川口、船橋、川崎、横浜の5都市では、オン・ネット・アップロード速度エクスペリエンスは、平均で、楽天ユーザーのローミング・エクスペリエンスより3倍以上速いのです。ここで分析する15都市のうちの10都市で、楽天ユーザーのオン・ネット平均アップロード速度エクスペリエンスは、既存の通信業者3社(au、NTTドコモ、ソフトバンク)の平均より速いのです。

楽天は明らかにネットワーク範囲とユーザーベースにおいて急速に成長しています。これは、Opensignalが提供できる実際の分析の継続的な流れが、何が起きているのかを理解するためには非常に貴重であることを意味します。

楽天は、異なるベンダー・アプローチ及びオープン・ネットワーク・アーキテクチャとオートメーションの使用の概念実証として、自社の日本のネットワークを使いたいと考えています。楽天は自社のソリューションを楽天コミュニケーションズ・プラットフォームとして商品化して他社事業者に提供することを目指しています。楽天の日本ビジネスが成長するにつれて、このソリューションがモバイル・ユーザーに提供する実際のエクスペリエンスを弊社は大規模に見ていきます。